
映画評
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☆☆☆☆☆ |
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中世を扱った映画を探していて、イングマール・ベルイマンの作品「第
七の封印」(1956)を思い出しました。見たのは学生時代なので、もう20年くらい昔の話。なので、記憶が一部あやふやなところがあるので、
ちょっとネットで調べてみたところ、意外に、記憶の内容通りです。 |
07/03/2005
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☆☆☆ |
| 本当は、「黄金の日々」としたいんだけど、それだと、NHK大河ドラマの題名とだぶってしまうのでやめました。日本では、16日公開予定とのことですが、一足先に見てみました。 あまりこの時代の知識がナイので、そこそこ楽しめましたが、前作と比べるといいところもあり、残念なところもあり。前作は、筋の走りが、「ゴッドファー ザー」第1作に似たところもあってか、第2作の行方に、「ゴッドファーザーPARTU」をなぞってみたりしていたのですが、「ゴッドファーザー」とは違っ た展開を見せた感じ(あたまえか)。「ゴッドファーザー」がPARTUで、より哀愁を帯び、詩情性豊な大河物語の色彩を深めたのに対して、共通点といえ ば、屋内シーンが多く、暗い室内から屋外を眺める描写が多い、というところくらい。 アルマダの海戦シーンは映画史に残るほどの大迫力だ し、ケイト・ブランシェットは、エリザベス・テーラーの「クレオパトラ」に迫るかというくらい、今後のエリザベスのイメージに大きな影響を与える可能性が ある。衣装もカメラワークも凝っていて、当時の世界にトリップできる。 でもでもやっぱり残念な点が多い。作品として減点というわけではなく、これがあったら、もっとすごい映画になったに違いない、という点が。 筋が少し弱く感じるのは前作と同じだが、前作は、演出効果を優先したのだろうから、これでいいのかも、と納得できる面もあった。でも今回は、脇役がまった く光っていない感じ。前作大きな印象を残したウォルシンガムなど、「これが彼の役どころだから入れてみました」みたいなとってつけたような拷問場面だけと いう感じ。ちょっとしか出なかったライバルのメアリ・ド・ギースが、出番は少ないのに強烈な印象を残していたのと比べると、今回のメアリ・スチュアートの 扱いは何?小学校じゃないんだから、もっと緻密で深い陰謀にしてよ。そんな子供だましな。演出効果狙いで史実をまげるんなら、もっと劇的で、もっとドラマ チックにして欲しかった。そういうコンセプトの作品じゃなかったの?(決め付けすぎかも)。ローリー、お前もだ。美味しい役どころにし過ぎ。権謀なくして 生き残れなかったあの時代、ちょっと浮きすぎ。ロマンチックな裏側には、汚い現実があったのが、ロマン溢れる大航海時代だった筈。というか、史実のロー リーの方が面白いんでないの。 幕切れにしても、前作はひたすら盛り上がって盛り上がって、その後の長く冷たく硬い治世を暗示させる決意 の圧倒的な余韻を残した幕切れだったが、今回の終わり方は何?救いが無いのではなく、そもそも救いなどとは無関係な非凡な空間を往くエリザベスだったの に、平凡な一瞬の幸福感が差し込む瞬間で終わる。ひょっとしてこの辺が黄金時代ということなのか?それってあんまりじゃないのかな。というわけで、前作よ り話は浅い。特にラストが前回より落ちた。がたっと来た感じ。フェリペ2世とスペイン宮廷もいい味出してるんだけど、今一歩。今回ブランシェットだけが 引っ張っていた感じ。前作ではラストの、「よく見て、バーリー卿。私は結婚したのよ。英国と」というセリフが強烈に記憶に刺さってしまったのだが、今回印 象的な場面は多かったものの、あれと比べられる程の場面には出会えなかった。 とまぁ、結局否定的な指摘ばかりになってしまいましたが、前回も目に付いた、天井からの視点が増えるなど、筋よりも、見ごたえのある映像、従来の歴史映画とはちょっと違うな、というショットが多く、一見の価値ある作品だと思います。 上演時間は1時間50分。あと1.5倍ほど、2時間半くらいの作品にした方が、深く厚みのある作品になったのではないかと思う。反面、重量級になりすぎて、興行的に難しくなるのかも知れないけど。 |
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☆☆☆ |
| ロシア動乱の時代を描いた「1612」を見ました。この時代のことは、殆ど知識がなく、予備知識の無いままに見たため、よくわからないところが多かったのですが、こちらの紹介に記載されている内容からすると、史実に題材をとっていても、史実そのままというわけではないようです。 こちらのホームページなど見ますと、主人公は、ポーランドからモスクワを解放したミーニンとバジャルスキーとなっていますが、本編の主人公にそれらしい人はでてきません。前掲のページの記載によると、主人公はボリス・ゴドノフの宮廷に仕えていた召使の子とありますが、この解説を読むまであれが宮廷とは思っていませんでした。このあたりについてはこちらのサイトを参照してみますと、ボリス・ゴドノフはモスクワで病死したとされ、その子供の代になってから、一家は偽ドミートリー派に襲撃されたことになっています。 一方映画では、ポーランド(コサック)のヘトマン(統領)が、地方都市のような規模の町としか思えない町を襲撃し、娘のゼニア(ゴドノフの娘?)を略奪 し、彼女にあこがれていた(と思える)主人公の少年は、ゼニアが略奪するところを目撃しますが、彼の家族兄弟もその場で殺されます。その後数年間、スペイ ン人の荒くれ騎士(傭兵?)の従者(奴隷)となって諸国をさすらっていたところ、たまたま主人が乗り合わせた船にゼニア姫が乗っていたことから、彼女を救 うべく立ち上がる、というものです。 立ち上がるといっても、実際は、野盗に襲撃されて殺された主人に成りすまして、ポーランド人ヘトマンに大 砲を売りつけて取り入る、という方法です。しかし、スペイン人でないことがばれ、軟禁されているゼニア姫を救い出して近隣の町へ逃げ込んだことから、ポー ランド(コサック)部隊が、その町を襲撃し、結果的に町衆を率いて防衛し、最後の決戦でヘトマン一派を打ち破る、というものです。 町の 包囲攻撃や、一介の平民である主人公がいつの間にか、町の防衛のために英雄的な働きをするところなど、「キングダムオブヘブン」を彷彿とさせるところがあ ります。とくに、町の包囲攻撃場面は、「始皇帝暗殺」の邯鄲攻城や、「キングダムオブヘブン」のエルサレム攻城などと並ぶ、歴史映画史上に残る大迫力だと 思います。こちらに予告編の動画があり、もっとも迫力のある場面を見ることができます。 ( 更に、試してはいないので、はっきりとはわかりませんが、こちらのサイトでは、映画そのものがダウンドードできるようです。またこちらの映画評も参考になります) まぁ、背景を調べてからもう一度最初からよく見れば、地名や場所、人名がわかり、もっとまともな情報を掲載できるかも知れませんが、実際のところ、主人公は、こちらのサイトで も、Andrey、名を騙ったスペイン騎士はAlvaro Borjaとなっていますが、映画の中で普通に使われていたのは、Cavalier(カヴァリエール)(後日調査。Cavalierは、 cavalry(騎兵)に連なる騎士の古語でした)。よくわからないまま見終わった今でさえ、誰が史実の誰に相当するのか、やはりまだわからないので、結 局、スウェーデンやドイツ、ポーランドなど、外国勢力に侵略され、混乱していた当時のロシアを象徴的に描いた作品、ということでいいのかも知れません。ど なたか、この作品についての正確な情報がある方、お教えいただけますと助かります。 そういえば、ローマ法王が何度か登場していて、コ サックヘトマン部隊には、スペイン傭兵としか思えない装備の兵士達が軍隊規模で従軍していた。あれはカトリックの包囲網ということだったのだろうか。白昼 夢のように登場するユニコーンもよくわからなかった。まるで、「ブレードランナ」の主人公の夢に登場するような感じで、白馬のユニコーンが何度も登場して いたけど、あれはいったいなんだったのだろうか。 とまぁ、ほめもけなしもしない焦点のあいまいな映画紹介となってしまいましたが、当時の風俗や町の再現はよくできていると思いますし、大砲による町の砲撃シーンは、歴史映画史上に残るできばえだと思います。 |
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