2003/10/18 
各世界のProfile

ほんのお遊びにしか過ぎませんが、各世界の統計数値をちょっと引用・或いは算出してみました。当然数値は概算・推定値です。


  ローマ イラン 中国 ビザンツ
人口 紀元14年推定5400万人(人口の詳細はこちら) 推測 1000-1500万人 紀元前200年頃推定1200万人
紀元2年推定6100万人(漢書記載値5959万人。最大7100万人との推定あり)
紀元25年頃約1500万人
紀元157年約5648万人(人口の詳細はこちら
推測 1025年頃 1500万人
面積 紀元14年 約3375Km2
(地中海2966km2を含めると6341km2)
紀元138年 約5001km2
(地中海を含めると7967km2)
紀元300年 約4568Km2
通常富強時3568km2
(シースタン、ガンダーラ地方をも含む最大時約4204km2)
紀元前140年頃 1553km2
紀元前100年頃 3279km2
西域を含む最大時約4841km2
(当時の統計では紀元2年1億2952万頃、利用不可能地1億2百万頃、耕地827万頃。1頃がどのくらいかわかれば当時の把握国土面積がわかるのかも)
1025年 1255Km2
税収 約8億セステルティ
6億ドラクマ(ホスロー2世代出典はこちら)。 前漢末 570億2337万銭(兵役を税収として計上)(税収の詳細はこちら 3,300,000ノミスマ
住民の収入

農業奴隷1200-2000、剣闘士1000から1万5千セステルティ。元老院議員の1例、100万デナリウス。

ハドリアヌス時代の高級役人

 20万セステルティ級職34、10万級35、6万級35


200-300ドラクマ程度(詳細はこちら
高級官僚(閣僚級)20万銭。下級官吏7200銭(1石100銭として換算) 高級官僚 200ノミスマ
工員 25ノミスマ
生活費(年)/人 属州で2000、ローマで2万セステルティ程度。 200から300ドラクマ(詳細はこちら 3600銭
推定GDP 120から130億セステルティウス 不明 2500億銭

Wiki記載GDP

220億ドル(世界シェア21.5%)

不明

268億2千万ドル(世界シェア26.2%)

世界シェア7%(出典はこちら

穀物生産高

164年頃の人口6130万人時で2237トン。

不明

前漢代1石34.4㍑で8540トン。後漢代の19.8㍑で4930トン(詳細はこちら)。

 

現代日本円に換算した場合の諸統計(単なる数字のお遊びです)
税収 2746億円
収入

元老院議員12億円

高級官僚1920万から6億4000万
農業奴隷64万円

生活費 属州64万円
GDP 3兆8400億円
1アス80円として換算(1セステルティ320円)
税収 3兆6000億円
収入
食費(年) 120万から180万程度
GDP
1ドラクマ6000円として換算
税収 約15兆円
収入 高級官僚給与6600万円
下級官吏給与240万円
食費(年) 120万円
GDP 約75兆円
1銭330円として換算
税収 2640億円
収入 高級官僚 1600万円
工員 200万円
生活費
GDP
1ノミスマ約8万円
官吏の数 帝国官吏300人以上
不明 約12万人 中央政府600人(9世紀)
軍隊 約30万
兵役100万人 約12万人
平均寿命 男20代前半、女性25歳(ただし、15歳まで生きた者の残余命は、男32年、女34年となっていて、死亡率の高い幼年期を凌げば、半数くらいは50歳近くまで生きることができた。 人頭税の課税範囲が20、または25歳から55歳となっていて、20/25歳以下と55歳以上は死亡率が高かった為と推測される(出典はこちら)。 人口の半数は35歳以前に死亡。半数弱が50歳近くまで生きたと思われる(詳細はこちら)。

典拠:
 
1)人口 ローマ、イラン、ビザンツの人口については 湯浅赳男「文明の人口史」(新評論社)から引用。 中国につい ては各正史などの資料(の翻訳など)から。
2)面積 現代の地図に古代の線を引いて現代の各国、各州の面積を積算したもの。なのでかなりアバウトではあるけど、概ね近い数値だと思いま す。
3)税収 イランについては足利惇氏氏「ペルシャ帝国」(講談社「世界の歴史」9巻)から。 漢については山田芳勝(「秦漢財政収入の研究」 (汲古書院)) ビザンツの税収は井上浩一氏「ビザンツとスラブ」(新潮社「世界の歴史」11巻)からローマについては「ローマ帝国愚帝列伝」(講談社選 書メチエ)から。
4)生活費 その他生活費等は「年代記」(タキトゥス岩波文庫)、山田芳勝(「秦漢財政収入の研究」、「漢帝国と辺境社会」(中央公論)籾山 明)、「黄金のビザンツ帝国」(ミッシェル=カプラン)その他の著作を参考にしました。ローマの場合1~2世紀に適用可能な数字だと思われます。4世紀に は貨幣価値が下落し日常生活の単位にデナリウスが使われるようになるので大分異なる様です。ドラクマは古代ギリシャの水夫の日当が1ドラクマとのことから のまったくのえいやの数字に過ぎません。
ノミスマの購買力も分かりませんので、工員の賃金25ノミスマに対し、農業労働者をその半分の12ノミスマとし、これを100万円相当とすると、1ノミス マ約8万円となる。取りあえずこれで換算しておきます。当時奢侈品に費やすことも無いので、田舎での低い方の生活費100万円と強引に見なして、計算して みました。
5)通貨単位 ローマの通貨単位   1アウレウス=25デナリウス 1デナリウス=4セステルティウス=16アス
ビザンツの通貨単位  1ソリドゥス=2セミシス=3トレセミシス
6)推定GDP 古代ローマの値(穀物生産高含む)は、「古代ローマを知る事典」から。漢については、山田芳勝(「秦漢財政収入の研究」の内容を元に算出。Wiki記載GDPとは、こちらの、アンガス・マディスン氏のデータに基づいて作成した紀元1世紀の各国GDP表から引用。ローマ帝国以外の西欧が111億ドルと、ローマ帝国の半分もあったりと、まあこれも数字のお遊びでしょう。
7)平均余命 ローマについては、「古代ローマを知る事典」から。漢代についてはこちらに詳細記事を記載。

2010/3/20 追記

 最近になって、遅まきながら2004年に出版された「古代ローマを知る事典」という書籍を知りました。私が欲しかった情報がまさに記載されている書物です。もともとこのプロファイル表を作成した理由は、現代の百科事典の国の項目(例えば、Wiki上の「チュニジア」でも良い)を見てみると、まず最初に、面積・人口・GDP・首都・通貨・国家元首・政体などが記載され、その後、社会や歴史、経済の項目が続きます。歴史に関する記載でも、ある「国」について記載する場合は、現在の百科事典の形式に合わせた記載をあまり見たことが無い、というか、全然見たことが無かったことから、本記事を作成してみたわけです。しかし、「古代ローマを知る事典」が出たことで、ローマについては本記事は必要無くなったと言えます。あとは、「漢王朝を知る事典」「ビザンティン帝国を知る事典」など、同じフォーマットで国のプロファイルを記載した書籍が出てくれると嬉しいですね。今回少し、「古代ローマを知る事典」や、その後得た知見などを追加しました。

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