八雲町内各駅ご案内 

 

(石倉)〜落部〜野田生〜山越〜八雲〜鷲ノ巣〜山崎〜黒岩〜(北豊津)

 

<落部> 1911年8月5日開業  いしくら← おとしべ →のだおい    

              

 森町最北端の石倉駅を出た列車は噴火湾(内浦湾)沿いに走り、トンネルを抜けて落部駅に到着します。落部駅は、1956年に八雲町に合併される以前は旧茅部郡落部村の中心駅で、かつてはこの駅に停車する急行列車もありました。現在では優等列車の設定はありませんが、快速アイリスの停車駅となっています。また、この駅は簡易委託駅となっており、7時30分から14時までの間に限り切符の販売が行なわれています(2007年3月現在)。

みどころ紹介:落部公園(徒歩10分程度、ツツジの名所)、銀婚湯温泉(山中の秘湯、当駅より送迎あり。要予約)

駅名の由来:アイヌ語の「オ・テ・ペッ(川尻・簗・川)」(永田方正『北海道蝦夷語地名解』)または「オ・テ・ウン・ペッ(川尻に・簗・のある・川)」(『北海道駅名の起源』)か。

 

<野田生> 1903年11月3日開業  おとしべ← のだおい →やまこし

  

       

     ▲噴火湾沿いに進む(落部〜野田生間)

 

 落部駅を出た列車は噴火湾沿いに走り、しばらくすると海から離れ、野田追川(のだおいがわ)を渡ります。この野田追川が旧落部村と旧八雲町の境界であり、渡島国と胆振国の境界でありました。野田追川を渡るとすぐ野田生駅に到着します。なお、字名改正が行なわれる以前は野田追川を挟んで旧落部村側が「野田追」、旧八雲町側が「野田生」と、同じ「のだおい」という読みで漢字のみが異なっていましたが、合併に伴う地名改称に伴い旧落部村側の野田追は「東野」に改称されています。なお駅名は、旧八雲町側にあったにもかかわらず長らく「野田追駅」のままでしたが、1959年10月1日に所在地の地名にあわせ野田生駅に改称されています。現在では野田追の地名は川のみに残っています。ちなみに愛知県出身者が中心になって開拓した八雲町ですが、野田生地区はそのなかでもとくに愛知県出身者の比率が高くなっています。

みどころ紹介:野田生神社(徒歩2分)

駅名の由来:アイヌ語の「ヌ・タイ(野・林)」(『永田地名解』)か。

                

       

 

<山越> 1903年11月3日開業  のだおい← やまこし →やくも           

       

   ここ山越はかつて山越内(やまこしない)と呼ばれ、1801年から明治維新までの間、蝦夷地と和人地の境界として関門が置かれた場所。駅舎もそれにちなんで関所の形を模したものとなっています。蝦夷地・和人地境界は駅の少し南側にあります。この山越を過ぎるといよいよ正真正銘の蝦夷地に入り、カタカナのアイヌ語地名も多くなり、風景も心なしか内地離れしてくるように感じられると思います。 

みどころ紹介:蝦夷地・和人地境界の碑(徒歩10分程度)、KFC農場ハーベスター八雲・北海道立噴火湾パノラマパーク(駅から2.5km)

駅名の由来:旧名は「ヤムクシナイ」。語源は諸説あるが不明。アイヌ語の「ヤ・ク・ナイ(栗・通る・川)」か?

    

 

<八雲> 1903年11月3日開業  やまこし← やくも →わしのす

 

                    

 八雲町の中心駅。八雲町は人口わずか2万人程度の町ですが、江差〜八雲間にバスが運行され檜山地方の人々がここで乗り換える交通の要衝となっているため、駅の規模は大きく、特急列車も一部を除きすべてが停車します。八雲町内では唯一のJR北海道直営駅でありみどりの窓口も設置されていますが、朝7時までと夜21時以降は無人駅となっています。なお、当駅にはホームが2面3線ありますが、現行ダイヤでは3番のりばに停車する列車は上り最終の森ゆき1本のみとなっています(以前はこの駅で特急を退避する普通列車が数本ありましたが、現在はありません)。

みどころ紹介:八雲町郷土資料館(徒歩7分、開拓関連の資料が豊富)、梅村庭園(徒歩7分、道内では珍しい池泉回遊式庭園)、八雲神社(徒歩15分、全国唯一の熱田神宮の分社)、さらんべ公園(徒歩20分程度、桜の名所)、八雲町乳牛育成牧場(車で15分程度、展望台があり眺めが素晴らしい)など多数。詳しくはこちら

駅名の由来:明治14年に八雲開拓の祖・徳川慶勝が古歌「八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣つくる その八重垣を」から命名したもの。

                  

 

<鷲ノ巣> 1944年9月1日開業  やくも← わしのす →やまさき        

               

 八雲駅を出てしばらくすると線路は遊楽部(ゆうらっぷ)川を渡り、酪農地帯を走ります。しばらくすると鷲ノ巣駅に到着します。鷲ノ巣駅は辛うじて2両編成が停まれる程度の非常に粗末な駅で、周辺は茫漠とした牧場が広がり人家は見当たりません。1日の利用者も非常に少なく、八雲町内ではもっとも秘境度の高い駅となっています。この駅が開業したのは1944年9月1日ですが、当初は駅ではなく信号場としてであり、乗降は扱っていませんでした。その後1949年に仮乗降場となり、時期不明ですがのちに臨時駅となっています。1987年4月1日に国鉄が分割民営化されたのに伴い、道内の他の臨時駅・仮乗降場と同じく正式に駅に昇格しています。ちなみに函館本線にほぼ並走して函館〜長万部間に函館バスが運転されていますが、近くにあるバス停の名前はいまだに「鷲ノ巣信号所」です。

みどころ紹介:とくになし

駅名の由来:不明。現在の地名は立岩。

 

<山崎>  1904年10月5日開業  わしのす← やまさき →くろいわ

        

       

 

 鷲ノ巣駅を出ると線路は単線となり、ふたたび噴火湾に近づき、しばらくは茫漠とした牧場地帯となだらかな砂浜地帯を走ります。山崎駅近くには小集落と洒落たレストランがあり、利用客もそこそこ多いようで、1992年まで簡易委託駅となっていたようです。現在でも快速アイリスは停車します。駅舎は旧来のものが残り、好ましい雰囲気です。

みどころ紹介:とくになし

駅名の由来:付近の国道に沿う山麓が岬に似ていたので、付近の住民がこれを山崎と呼びならわしていたためとされている(『北海道駅名の起源』)。

                

 

<黒岩> 1903年11月3日開業  やまさき← くろいわ →きたとよつ 

 

                                                             

                ▲車窓にはこんな看板も…(山崎〜黒岩間)                              ▲山崎〜黒岩間の車窓風景▲

  山崎駅からは再び複線となります。しばらくすると左手には丘が迫り、右手にはおだやかな海岸が迫ってきます。このあたりからの風景は野田生あたりの風景と異なり、なんとなく日本離れした北海道的なものを感じさせられます。しばらくすると左手に黒岩奇岩が見えてきます。再び海岸から離れ黒岩駅に到着します。黒岩周辺は意外と人家が多く、利用客もそこそこいるようで、快速アイリスも停車します。黒岩駅から先は再び単線となり、ルコツ川を渡ると長万部町に入ります。

みどころ紹介:黒岩奇岩(徒歩7分)

駅名の由来:アイヌ語の「クンネ・シュマ(黒い・岩)」を和訳したもの。