作業療法士のポケット

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書字訓練

書字訓練の方法論にはここではふれませんが、まずはエンピツなどがきちんと把持できるところから始めて、簡単な図形、カタカナ、ひらがな、漢字へと段階付けていくのが一応のセオリーかと思います。
 また、えんぴつのコントロールが難しい場合、「なぞり」タイプはコントロールできる様になってからのご使用をお勧めします。(と、書きましたが、フォントが大きい場合は「なぞり」の方がかえって有効である場合も多い様です。患者さんの障害の程度などに合わせてご利用下さい)

注意障害などで「丁寧に」取り組めない場合は「なぞり」の方が訓練になります。(ということは注意障害の訓練としても使用可能かと思います)。
 
ファイルの並び順は上から下に難易度が難しくなる様になっています。
 なお、お勧めホームページの「けあコミュニティ」ではフリーのぬり絵がダウンロードできるページがあります。

*ファイル名の横にある数字はフォントサイズを示しています。

pdfのダウンロード 説明
Pre書字訓練 見本を見ながら図形を書いていく形式です
Pre書字(なぞり) 薄いグレーの図形をなぞりながら練習するタイプです。
50音書字訓練 見本を見ながら50音を書いていく形式です。ひらがな、カタカナ、なぞりが入っています。
漢字 小学校の1〜6年生レベルの書字課題です。

2008/7/3追加

書字俳句 松尾芭蕉、小林一茶などの作った俳句を見本を見ながら書いていく課題です。訓練という意味ではなく、素材を味わう事も可能ですよ。また、半側無視の患者様に対する訓練としても使えると思います(実際この素材は半側無視の方の訓練用に作りました。患者さんが知っている俳句であれば左、あるいは右端をより探しやすいし、訓練をする側もヒントが与えやすいと思います)。
書字俳句(なぞり) 上記のファイルの「なぞり」バージョンです。
中原中也の「帰郷」 私の大好きな中原中也の「帰郷」という詩のなぞりバージョンです。半側無視の訓練での使用も想定して あえて横書きにしています。また、書字訓練という性格から「ゐ」などの表現は「い」に変えてあります。本来の詩の持っている良さが若干変わってしまいますね。また、1ページに収めた事によりフォントの大きさが小さいので難易度は高めになってしまいました。
啄木の短歌 石川啄木の短歌のなぞりバージョンです。啄木の「一握の砂」、「悲しき玩具」よりpermanが気に入ったものを抜粋しました。啄木は病に倒れ27歳の若さで病没しますが、そのことをあつかった短歌も多いようです。先に掲載した中原中也同様日常の言葉で自分の心境を分かりやすく表している所がとても気に入っています。
若山牧水「海の声」 若山牧水の第1歌集「海の声」よりのセレクトです。
「白鳥は・・・」や「幾山河・・・」、「白玉の・・・」などの句が有名です。私の中では「きれいな?」イメージの牧水でしたが、歌集全てに目を通してみると人間の弱さや悲しさをストレートに歌っており、逆にそれが心を打ちます。
啄木と同時代でどこか通じるものがあります。

2008/7/3追加

幸若舞『敦盛』より(なぞり)36P 『敦盛』と聞いてもぴんと来ないと思いますが、織田信長が桶狭間の戦いの前に踊ったとされる「人間50年・・・」という舞というとお分かりの方もいらっしゃるかも。
諸行無常を歌っています。歴史好き、信長好きの方の訓練用に作成しました。

2008/11/9追加

藤村『千曲川旅情の歌』(なぞり)40P 島崎藤村の『千曲川旅情の歌』はご存じの方が多いと思います。書字訓練という性格上、漢字や旧仮名遣いを一部変更してます。

2008/11/9追加

中原中也
 朝の歌36P
 心象28P
 28P
 わが半生26P
中原中也の『山羊の歌』、『在りし日の歌』より。なぞりバージョンです。
「朝の歌」は5−7という形式でありながら独特のリズムを持っています。
「心象」は特にUの格調高い響きが好きです。
「骨」はユーモラスな、しかしどこか不気味な響きもどこかに聞こえる不思議な詩です。
「わが半生」は暗い。暗いけれども私がとても気に入っている詩の一つです。

2008/12/20追加

高村光太郎
 あどけない話30P
 レモン哀歌36P
高村光太郎の『智恵子抄』より。これもなぞりバージョンです。
「あどけない話」というとぴんと来ない方も多いかと思いますが、「智恵子は東京に空が無いといふ、」というフレーズはどこかで聞いた事がありませんか?
「レモン哀歌」はフォントのポイント数を大きくした為、用紙を「横」にしています。愛する妻の死を悲しくも格調高く、ある意味でさらりと書ききっていると思います。

2008/12/21追加

ムスメフサホセ+2首36P 小倉百人一首より「むすめふさほせ」のなぞり+書字バージョンです。
お正月といえば百人一首。学生さんは大会があるところも多いのでは?「むすめふさほせ」は初めの一音、例えば「む」と読まれた時点で下の句が「霧立ちのぼる・・・」と決まってしまうもので、この「一字決まりの札」は7首あります。
スペースがあったので有名な2首を加えています。

2009/1/1追加

若山牧水
「独り歌へる」なぞり&書字Ver.26P

若山牧水 『独り歌へる』よりのセレクトです。今回は上段になぞり、下段にそれを見ながらの書字という形式です。実は書字目的というより保続のある患者さんに対して作成した課題です。自発書字では保続が出現しても なぞり、その後自発書字では保続の頻度が減少しました。実際の訓練では氏名、住所から始めています。
尚、保続に対する訓練効果に対するエビデンスはありませんが、こういったケースはいくつか体験しています。

2009/2/14追加

宮沢賢治
「雨ニモマケズ」カタカナなぞりVer.36P
「雨ニモマケズ」なぞり36P
有名な「雨ニモマケズ」の全カタカナバージョンと通常バージョン(いずれも「なぞり」)です。今回は縦書きで作成しました。
カタカナの練習用にと全カタカナのものを作りましたが、通常のものも合わせて作成しました。

2009/7/25追加

新美南吉
ごん狐 模写26P
おそらくだれもが知っているのではないかと思われる程有名な童話です。
上段に原文があり、下段の空欄に書き写していく形になっています。一作品丸ごとなのでページ数が65となってしまいました。
ちなみにこれは認知症と軽度の失語があり、自発性もほとんど無い患者さんの自主トレ用に作成しました。ページ数が多くなってしまいましたが、文字の見やすさ、書き込みやすさのバランスを取っていると、どうしてもこのサイズより小さくできないと判断しました。
また、文字間隔など、今ひとつ納得出来ないところもあるのですが、設定がなかなかうまくいかなくて・・・。「お勧め」ではありませんが、こんなのもあるよということで。

2010/10/31追加

2010/10/31更新

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