サッカーの日本代表として長くプレーした八重樫茂生さんが、5月2日に亡くなった。78歳だった。お会いしたことはないけれども、銅メダルに輝いたメキシコオリンピック代表チームのキャプテンであり、寂しさを禁じえない。謹んで哀悼の意を表したい。

 正確な技術と判断の良さで知られるMFだった。オリンピックには、1956年メルボルン、64年の東京、68年メキシコと3大会に出場。ワールドカップ(W杯)が現実的な目標ではなかった当時、日本の選手にとって五輪は最高の舞台。その場で3回もプレーしたということは、八重樫さんが長期にわたりトップクラスのプレーヤーであった事実を雄弁に物語る。