インドの男塾・Kushti

 

クシュティとは、一般にインド伝統レスリングといわれるものの総称。四角く掘り込まれた砂の土俵の中で行われる。主神は猿の神様Hanuman Ji。どの道場にも必ず祠があり恭しく祭られている。

戦士は日本の相撲のようにRangoolといわれる褌をつける。しかし、最近の若者は恥ずかしがって洋式のトランクスが主流に。ベテランの年長者からはかなり嘆かれている。

そのスタイルは基本的に西洋Wrestlingと良く似ている。投げを決めるか、相手の背中に土をつければ勝ちとなる。技術的には相手の足を捉え自ら転がりながら投げたり、柔道的な足技や関節技などもある。

トレーニングシステムも大変ユニークで、Mukdalと呼ばれる木の重いバットを回したり(写真上)、木からつるされた長いロープを手だけで登ったり、大きな石を首の周りで回したり。体操の平行棒を使ったトレーニングも一般的で、主に腕の力をつける事を重視している。Tamilのページで紹介したMallakhambも行われていて、その起源はどこなのか興味は尽きない。自分でも挑戦すると面白いぞ。

また、現在スポーツから格闘技まで様々な世界で基礎トレーニングとなっているスクワットは、もともとはKushtiから取り入れられた。ヒンズー・スクワットという言葉に、その名残りがある。

昔からのプロレスファンにはおなじみのTiger Jett Sighもクシュティ出身と言われる。

現在、取材でカバーできているのがラジャスタンナットゥドゥワラ、そしてオリッサプーリー。どちらも宗教的聖地でヒンドゥ寺院と密接に関わっているのが興味深い。

分布はインド全土からイランにまで広がり、タミルナードゥでもクスティの名で稽古が行われている。だが近年、日常的に稽古する道場は、急速に消滅しつつある。

その歴史は5千年以上か。日本の相撲よりも遥かに古く、あるいはその原型かも。

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