浮世絵 菱川師宣
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 菱川師宣 

 元和1年(1618)現在の千葉県鋸南町保田の縫箔業を営む家に生まれたとされるが、生年には異説もある。江戸に出て、縫箔業を営みながら狩野派などの伝統的技法を学び、世相に敏感な仮名草子などの挿絵を描くことで独自の画風を会得していったものと思われます。自らは大和絵師と称し、挿絵に初めて自分の名を記したことでも知られる。また挿絵は一枚絵の摺りものとして出版され、より多くの人々が手にすることが可能となった。師宣以前にも風俗画を描く絵師は存在したが、版画を主体として活躍した絵師は師宣が最初であり、浮世絵師の租として、またその自由で大らかな画風は以後の浮世絵師の手本となった。 


作品のタイトルに付した「浮世絵」「絵本」は分類のために便宜上つけた符号です。「浮世絵」は主として一枚物の摺りもので、連続絵、シリーズものを含みます。「絵本」は絵入本、狂歌本、狂言本、その他 book形式のものすべてを含みます。 

 絵本 やっこ俳諧  

 絵:菱川師宣
 作:   
 出版年 寛文7年(1667) 版  元 うろこや
 やっこ俳諧とは奴詞(六法詞)で綴られた俳諧。寛文期に流行った。挿絵を描いた絵師の名は記載されていないが菱川師宣と推定。  

 絵本 義経記  

 絵:菱川師宣
 作:  
 「義経記」のページに掲載 
 出版年 寛文10年(1670)  版元 吉野屋惣兵衛
 挿絵は全部で80図あり、画風から菱川師宣が描いたと推定。寛永期刊本と比べ行数が12行から14行になり、その分ページ数が減少している。挿絵に彩色は施されていない。

 絵本 源氏小鑑

 絵:菱川師宣
 作:
 「源氏物語」のページに掲載
 出版年 延宝3年(1675)  版元
 源氏物語のダイジェスト版

 絵本 江戸雀    

 絵:菱川師宣
 作:   
 出版年 延宝5年(1677)  版  元 鶴屋吉右衛門
 江戸の案内書。これ以前に京・大阪で江戸の案内書は出版されたが、本書は江戸で開板された最初の本。12巻で約350ページ。挿絵は35図と少々少ないが、士農工商、多様な階層の人物が描かれている。  

 絵本 伊勢物語平詞   

 絵:菱川師宣
 作:   
 出版年 延宝6年(1678)  版  元 不明
 伊勢物語は平安時代初期には成立していたとされる”むかし男ありけり・・・・などの書き出しからから始まる小話とそれに関連する和歌を収録した物語。この本はその解説書。師宣の挿絵は上巻14ページ、下巻13ページが描かれている。  

 絵本 吉原恋の道引  

 絵:菱川師宣
 作:   
 出版年 延宝6年(1678)  版  元 鱗屋三左衛門 
 吉原遊郭の手引書

 絵本 奈良名所八重桜   

 絵:菱川師宣
 作:   
 出版年 延宝6年(1678)  版  元 柏屋仁右衛門
 江戸で出版された奈良の観光案内書。全12巻からなり、寺社を中心に詳細に書かれている。挿絵の絵師の名前の記載はないが画風から菱川師宣と推定される。 「むさし男、初旅して奈良の京・春日の里に・・・」と伊勢物語の書き出しをもじった文章で始まっている。  

 絵本 自賛歌註 

 絵:菱川師宣
 作:   
 出版年 延宝7年(1679)  版  元 須原屋茂兵衛
 この書以前の署名は菱川”吉兵衛”であったが、本書で初めて菱川”師宣”と署名。宗祇編集の歌集に師宣が挿絵を描く。

 絵本 小倉山百人一首 

 絵:菱川師宣
 作:   
 出版年 延宝8年(1680)  版  元 本問屋
 掲載書には太田南畝が所有していた記録がある。百人一首の歌と歌人を各1頁に描く。現存本は他にフランス国立図書館が所有するのみ。

 絵本 大和絵つくし 

 絵:菱川師宣
 作:   
 出版年 延宝8年(1680)  版  元 鱗形屋三左衛門 
 故事、伝記、説話を大和絵(浮世絵)で描く。”大和絵師”菱川吉兵衛と記されている。

 絵本 余景作り庭の図 

 絵:菱川師宣
 作:   
 出版年 延宝8年(1680)  版  元 柏屋与市 
 庭造りの指南書。

 絵本 卜養狂歌集   

 絵:菱川師宣
 作:(編)半井卜養   
 出版年 天和1年(1681)  版  元 不明
 本書の著者「半井卜養(なからいぼくよう)は幕府の御番医を勤める傍ら、江戸の俳壇の草分け的存在であった。特に即興の狂歌に優れていたという。本書は卜養が編纂の狂歌集。菱川師宣の挿絵は12図。うち9図は見開きページで描かれている。 

 絵本 狂歌たび枕 

 絵:菱川師宣
 作:   
 出版年 天和2年(1682)  版  元 酒田屋

 野々村信武他による狂歌集に師宣の挿絵。

 絵本 名所和歌の道引 

 絵:菱川師宣
 作:   
 出版年 天和2年(1682)  版  元 松会
 名所とそれにちなんだ和歌を記載。観光案内書。  

 絵本 岩木絵尽し

 絵:菱川師宣
 作:   
 出版年 天和3年(1683)  版  元 鱗形屋
 狩野派土佐派の絵師を意識してか?山水画を背景として美人画を描く。
 掲載本は現存本の写しでなく大正3年に日本風俗図絵刊行会から出版された複製本の写しです

 絵本 美人絵尽し

 絵:菱川師宣
 作:   
 出版年 天和3年(1683)  版  元 鱗形屋
 和漢の著名な女性をその伝記とともに描く。
 掲載本は現存本の写しでなく大正3年に日本風俗図絵刊行会から出版された複製本の写しです。

 絵本 浮世続 

 絵:菱川師宣
 作:   
 出版年 天和4年(1684)  版  元 鱗形屋
 初版は天和2年。版木焼失後に再刻して出版。遊女、野郎など当時の風俗を描いたもの。師宣の代表作の一つ。現存本は非常に少ない。

 絵本 団扇絵つくし 

 絵:菱川師宣
 作:   
 出版年 天和4年(1684)  版  元 鱗形屋
 見開き20図に各々一つづつ団扇、扇子の図柄として故事、伝承などを題材とした浮世絵が描かれている。

 絵本 当世早流雛形 

 絵:菱川師宣
 作:   
 出版年 天和4年(1684)  版  元 鱗形屋 
 流行の着物図柄集。

 絵本 大和侍農絵づくし  

 絵:菱川師宣
 作:   
 出版年 天和4年(1684)  版  元 鱗形屋三左衛門
 士農工商の風俗を描く。

 絵本 好色一代男 

 絵:菱川師宣
 作:   
 「井原西鶴」のページに掲載
 出版年 貞享1年(1684)  版  元 川崎七郎兵衛
 井原西鶴の処女作。天和2年(1684)に大阪で初版出版。2年後に師宣の挿絵で江戸版を発行。

 絵本 源氏大和絵鑑 

 絵:菱川師宣
 作:井原西鶴   
 出版年 貞享2年(1685)  版  元 鱗形屋 
 源氏物語54帖を各帖1頁に描く。上下2巻。

 絵本 山三情乃通路 

 絵:菱川師宣
 作:   
 出版年 貞享2年(1685)  版  元 鱗屋 
 浄瑠璃「名古屋山三郎」を題材とした絵が主体の本。

 絵本 和国諸職絵つくし 

 絵:菱川師宣
 作:   
 出版年 貞享2年(1685)  版  元 不詳 
 当時の職業、その風体が描かれている。

 絵本 梅のかほり

 絵:菱川師宣
 作:   
 出版年 貞享4年(1687)  版  元 不詳  

 絵本 大和武者絵 

 絵:菱川師宣
 作:   
 出版年 貞享年間(1684〜1688)  版  元 鱗屋三左衛門 
 源平合戦を中心とした武者、戦闘場面を描く。初版は天和3年(1683)だが掲載のものは発行年の記載なく後刻版と思われる。

 絵本 みや支野 

 絵:菱川師宣
 作:   
 出版年 不詳  版  元 山本九左衛門 
 「みや支野」は旧所蔵家の添書きによるもので原題は不明。草花と男女の絵、それにちなんだ和歌が記載されている。

 絵本 十二月のしなさだめ 

 絵:菱川師宣
 作:   
 出版年 元禄4年(1691)  版  元 鱗形屋
 12月の年中行事、市井の情景を描く。 

 絵本 みだれかみ   

 絵:菱川師宣
    
 出版年 元禄4年(1691)  版  元 不詳
 上下2巻

 絵本 正直咄大鑑   

 絵:菱川師宣
 作:石川流宣   
 「石川流宣」のページに掲載
 出版年 元禄7年(1694)  版  元 万屋清兵衛
 全5巻に52話の軽口話。作者は浮世絵師でもある石川流舟。初版は貞享4年(1687)で版元藤本兵左衛門から出版。掲載本は版元を替えて再版されたもの。師宣の挿絵は見開きページで10図。  

 絵本 姿絵百人一首

 絵:菱川師宣
 作:   
 出版年 元禄8年(1695)  版  元 木下甚右衛門 
 小倉百人一首の歌と歌人を当世風に描いている。

 絵本 和国百女 

 絵:菱川師宣
 作:   
 出版年 元禄8年(1695)  版  元 不詳 
 様々な階層、職業の女性を描く。

 絵本 和国名所鑑 

 絵:菱川師宣
 作:   
 出版年 元禄9年(1696)  版  元 不詳 
 諸国名所案内書。全国の名所11ヵ所を描く。

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