細川氏一門の守護支配と京兆家
 経済学部出身であるにもかかわらず、現場では日本史を主に担当してきた私は、平成7年度から2年間、兵庫教育大学大学院に内地留学させていただき、河村昭一教授のもと、日本中世史について勉強させていただきました。今回発表するのはその修士論文の一部です。「細川氏一門の守護支配と京兆家」という研究テーマは、地元岡山(備中)に関係のあるテーマを選びたいと考え、河村先生とも相談の上、決めました。なにしろ浅学のうえに初めて書く論文なので、なかなか発表する勇気を持てませんでしたが、インターネットを通して、「細川氏」を研究されている先輩諸氏の御指導を仰げればと考え、ホームページを開設いたしました。よろしくお願いいたします。

 尚、今回発表するのは3章だての論文のうち、第2章のみです。論文の構成につ いては以下の目次をご覧ください。また研究成果がわかるように序論と結論もあ わせて載せました。御参考になれば幸いです。

目    次

はじめに
第1章 細川氏一門の世襲分国の展開
第1節 観応の擾乱以降の細川頼之の活動
  1. 阿波・伊予の経略
  2. 「中国管領」就任と備中守護職補任
  3. 讃岐・土佐守護職就任と細川清氏の討滅
  4. 管領在任時の細川氏分国
第2節 康暦政変以降の細川氏一門の動向
  1. 康暦政変
  2. 庶流世襲分国・分郡の成立
    1. 阿波国
    2. 備後国
    3. 備中国
    4. 東予二郡
    5. 摂津国西成郡
    6. 備前国児島郡
第2章 細川氏一門の同族連合体制の展開
第1節 同族連合体制における集中の動機

第2節 京兆家と庶流家の紐帯

  1. 阿波守護家
  2. 備中守護家
  3. 淡路守護家
  4. 和泉両守護家
  5. 典厩家・野州家
第3章 京兆家の庶流分国支配への介入
第1節 守護細川氏の備中国支配の展開
  1. 守護方の荘園侵略
    1. 南禅寺領三成庄
    2. 東寺領新見庄
    3. 東福寺領上原郷
  2. 在国守護代二人制
  3. 一宮の掌握
第2節 京兆家被官による荘園代官職の請負

第3節 備中国衙の支配

  1. 備中周辺諸国における国衙支配
  2. 備中における国衙支配
    1. 備中国衙領の概要
    2. 京兆家の国衙代官職掌握
    3. 京兆家の国衙眼代職掌握
    4. 京兆家の備中国衙支配と備中守護家
おわりに