立川国際中等教育学校という新風

立川国際中等の教育における新風と革新性


業者偏差値では、およそ男子55・女子56(80%合格者偏差値)と算出されています
が、これは国公立学校では私学のように複数校の併願ができないため、同レベル以上の
私学と比較した場合には低目に数値が出る傾向があります。これは現状の制度をとって
いる国公立校の数値上の宿命ともいえるものですが、実際の入学者偏差値とこの合格者
偏差値との差は私学における数値上の乖離と比較しても小さなものに留まっていると推
定されます。それゆえに、この立川国際中等教育学校を受験する際には、この合格者偏
差値の数値以上のレベルを維持していることが望ましいと思われます。

完全中高一貫校のため、高校からの入学枠は現段階では設定されていません。そのため、
小学校卒業生からの選抜となります。語学の授業で特筆されるべき点としては、体育や
実技での英語による授業が実施される「イマージョン授業」が行われる点にあります。さ
らに第5学年での英語圏への海外研修も実施されることになっています。イマージョン
授業は、日常や実務から語学に触れさせる点において、当たり前のようで他の私学など
では実施されていない試みであり、大学入学後から社会人に至る人生経路において大き
な強みとして跳ね返ってくると考えられます。

同時に、日本の教育の実態として、先輩・後輩という“縦の規律”ばかり教えてこられ
てきたのに対して、この立川国際の試みは、日本の教育で不足する“横のルール”を育
むのにまたとない機会となりえましょう。実際、外国人との接触で体験することですが、
語学の出来不出来以上に双方のコミュニケーションにおいて重要なのは“自己主張”と
よく云われることです。自己主張の背景にあるのは、上位にある者に対してもきっちり
と自己の考えを伝えられる姿勢にあります。勿論、勝手気ままに自己の我侭を押し通す
ことをここで述べている訳ではありません。こうした姿勢は個々人が年齢その他役職に
拘わらず、平等に連携をとれる横のルールを理解すること無しには成し遂げられないこ
とです。

立川国際中等教育学校においては、帰国子女を集めても、その語学の力を大学受験のみ
に振り向けるだけの教育を施す一部の私学のような偏った教育に堕することなく、外国
の“良い面”をその文化を背景に、きっちり体験できる教育を確立してほしいものです。


   

その他の関連サイト