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生産工学

「生産工学」は、ひとによって中身がだいぶ違うようです。 IE手法 のことだけの事もありますし、 工場の技術に関わる全てを含んでいる事もあるようです。

このサイトでは、生産工学は、「生産性」という品質の一種を扱う学問として、 品質学 の一部にしています。 「生産工学 = 生産の質と量に関わる技術」、としました。

工場の無駄をなくすための方法や、設備のトラブルを減らすための方法が中心です。 効率良く大量生産するだけでなく、 良い物を作ることにも役立ちます。 この辺りが、生産工学の要点であり、深さです。

生産工学は、物を作るプロセスをよく観察して、 「動きの無駄をなくす」、「設備のロスをなくす」、「プロセスを安定させる」、といった改善を進めます。 また、故障の未然防止のために計画的な管理や、日常管理を進めます。

厳密に分けることはできないのですが、 生産性には、製品自体の話と、製品を作る側の話の両方があります。 例えば、組み立てやすい製品を設計すれば、それだけでも生産性が上がります。 一方で、組み立てるスピードが上がることでも、生産性が上がります。 このように、生産性の向上には、製品自体と製品を作る側の、両方の話があります。

下記は、製品を作る側(工場・工程・設備)についての生産性を高める話です。 (ややこしくなるかもしれませんが、 工場・工程・設備といったものも、誰かが作ったものですから、 製品と言えますし、品質があります。 そういう意味では、製品を作るための製品の生産性の話が、下記になります。)

生産性とは切っても切れない関係のものに、 在庫管理 もあります。

生産性の改善

生産性の改善には歴史があります。

IE手法 は18世紀からあるらしいです。

トヨタ生産方式制約条件の理論 は20世紀後半です。

生産性以外の品質との関係

生産工学は、生産性だけでなく、 生産性以外の品質 にも大いに関係しています。

TPM

TPMは、設備中心の視点によって、経営や社風を良くしようとする運動です。 TPMの方法論には、設備保全、生産の効率化、品質保全の方法論があります。 TPMでは、製品の視点ではなく設備の視点で、「生産の効率化」や「品質保全」を進めます。

TPMはひとつの運動の名称なので、 TPMの中には、設備視点の方法論を社内に導入したり、啓蒙したりする話もあります。 表彰制度もあります。



参考文献

現代オペレーションズ・マネジメント IoT時代の品質・生産性向上と顧客価値創造」 圓川隆夫 著 朝倉書店 2017
TQM 、TPM、 TPS(トヨタ生産方式)TOC(制約条件の理論) を概観した後に、Factory Physics(工場の物理学)を紹介しています。 生産の中での変動を待ち行列の理論を使って、モデル化する(数式で表す)学問で、 変動に対応するための生産能力、時間、在庫、といったものの最適値が計算できるようになるようです。


もの・こと分析で成功する シンプルな仕事の構想法」 中村善太郎 著 日刊工業新聞社 2003
「もの」というのは、「素材」や「製品」といった工場の中での「状態」のことです。
「こと」というのは、素材から製品への「過程」のことです。
「もの・こと分析」では、「もの」と「こと」を明らかにします。 「こと」については、何が「要(かなめ)」かも、明らかにします。 そうすると、自分が扱っている事象がシンプルに考えられます。 また、現状に対する固定観念を捨てやすくなります。
結果的に、仕事をシンプルな形に再構成することができます。

TPM

ものづくりのためのTPM実践塾」 天川一彦 著 日刊工業新聞社 2011
副題は、「タフな企業の全員参加アクティブマネジメント」です。 TPMができた1970年代とは異なり、現在は、 「標準化の弊害」、「グローバル化」、「設備の老朽化」等が、問題であるため、 TPMも変えていく必要としています。 そのひとつとして、リスクがロスという形で現れてくることを挙げ、 ロスとリスクの一体的な管理を提案してます。


人を活かす経営 人が活きるTPM」 中嶋清一 著 JIPMソリューション 2009
副題は、「TPMの創始者が説く「企業=人」のモノづくり経営」です。 TPMの歴史や体系をTPMの提唱者がまとめています。 品質保全の方法に、品質工学や シックスシグマ を入れています。


経営革新手法TPM」 中嶋清一 著 日本能率協会 2011
副題は、「ドラッカーの「マネジメント」を実践する」です。 上記の同著者の本と、ほぼ同じ内容です。 ドラッカーの経営理論とTPMの関係を論じている点が、この本の特徴です。 「生産性の高い経営 = 経営革新」としています。




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